★額や頭頂部に集中的に脱毛が起こる原因
男性も女性も加齢に伴い髪の毛が薄くなり抜け毛が進行するのは髪の毛の老化2つの原因でも解説してきた通り血流量の低下や性ホルモンの分泌量が大きく影響しているためです。
しかし、一般的に考えてみると男性と女性ではやはり男性の方が圧倒的に髪の毛が薄い方が多いというのもやはり事実です。
父親の額の生え際が加齢とともに毎年のように徐々に後退してきているように感じる。
もしくは自分自身も20代~30代に入り徐々に額の両サイド側から後退しおでこが広くなってきているように感じる。
このように感じている男性の方も結構多いのではないのでしょうか?
これはM字型の抜け毛に多い前髪部分のおでこの髪の生え際から徐々に正面から見るとM字に見えるように額部分が薄くなる現象です。
また、抜け毛の特徴としては、この額のおでこの生え際の後退と合わせて頭頂部のみの抜け毛の進行という独特の特徴もあります。
頭頂部のまわりの髪の毛はフサフサしているにも関わらす、頭頂部のみ薄い状態。
ちょうど本人からは見えにくい部分でもあり、触れにくい話題でもあるため頭頂部の脱毛症状に関しては親しい友人や家族の指摘を受けてはじめて気がつくケースも多いものです。
しかし、多くの男性に共通して額や頭頂部に集中的に脱毛が起こることに関して「何故この部分に集中するのだろう?」と疑問をもたれたことはありませんか?
実はこの部分的に脱毛が発生しやすい抜け毛の原因には「5アルファ還元酵素」と呼ばれるたんぱく質が関与していることが解ってきております。
5アルファ還元酵素(5αリダクターゼ還元酵素:5alphar eductaseとも呼ぶ)とは、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンを酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質へ変化させる働きをもつたんぱく質酵素です。
テストステロンそのものは髪の毛を強く太くする働きもあるのですが、DHTに変化すると今度は髪の毛の成長を阻害する働きを持つようになります。
男性の薄毛症状(AGA)の項でも解説しておりますが、このDHTは毛包の成長を遅らせ抜け毛の原因となるなど髪の毛にとってはとても困った成分のひとつなのです。
そして、ポイントとなる額や頭頂部に抜け毛が集中する要因も特に男性の場合は額の生え際部分、そして男性と女性はともに頭頂部に5アルファ還元酵素が多く存在していることが原因と考えられております。
何故この部分に5αリダクターゼ還元酵素が多く存在しているのかは解明されておりません。
しかし、5アルファ還元酵素が特に多い部分はDHTの産生も多くなる傾向にあることから部分的な抜け毛の原因にやはりDHTが大きく関与していることは間違いないと言えるでしょう。