老化予防対策ガイド

老化予防対策ガイド♪ではカロリー制限と寿命の関連性及びメカニズム・40%以上も寿命延長が確認された研究報告内容と研究上のカロリー制限量の目安について入門者向きにわかりやすく解説しております。

◆40%以上も寿命延長が確認された研究報告の解説(もくじ)

◆カロリー制限と寿命の関連性

 カロリー制限と寿命の関連性はアンチエイジング医療分野の中では特に重要な関連性をもつ可能性が古くから検討されてきた経緯があります。

 近年、医療技術の進展と様々な実験による症例も多く確認されるようになり、食事によって老化の進行度合い、いわゆる「加齢のスピード」を意図的にコントロールできる可能性も注目をあつめるようになってきております。

 私達ヒトに限らず、地球上の動物は体熱を保つことや生命活動を維持するための内蔵器官を働かせたりする為にもカロリー摂取は欠かせません。

 しかし、カロリー摂取量が増大すると逆に寿命を縮めてしまう可能性があるという点は、老化の予防対策を考えていく上でも是非把握しておきたいポイントのひとつであると言えます。

◆40%以上も寿命が延長したという研究結果報告

 カロリー摂取量が寿命にどのように影響を与えていくのか?

 このカロリー摂取量と寿命の関連性に関しては実はかなり昔から研究が勧められてきた分野でもあります。

 実際に世界的に注目を集めた医学的な報告としてはノーベル賞受賞者を多数輩出してきた米国ニューヨーク州のイサカ市に所在する名門校である「コーネル大学」の栄養学博士であり老化・加齢の研究を続けた研究者でもあるクリーブ・マッケィ博士の報告です。

 クリーブ博士の研究報告ではマウスを使用した生体実験において、普通食を与えたマウスと摂取カロリーを30%減らしたカロリー制限食を与えたマウスを長期間に渡り観察し、カロリー制限を行ったマウスが通常の餌を食べていたマウスよりも実に40%以上も寿命が延長したという研究結果報告でした。

 尚、クリーブ博士によってカロリー制限が寿命延長をもたらす可能性の報告がなされたのは1935年の事です。

 また近年では米ウィスコンシン大学がよりヒトに近い「アカゲザル」を対象とした17年にも及ぶ研究結果を報告し話題を集めました。

 この研究では30%のカロリー制限食を毎日与え続けたケースと、カロリー制限を一切行わなかったケースを比較した結果、カロリー制限を行わなかったグループに対し、30%のカロリー制限を行ったアカゲザルのグループは「肌の張りやツヤ・弾力性」「シワ」が明らかに少なく、また血液中の「DHEA値」に関してもかなり高い数値を示したという研究結果を報告しております。

 DHEAは細胞のターンオーバーに欠かせないホルモンですから、このDHEA値の極端な高さはカロリー制限が老化予防効果をもたらす強い可能性が見えてきたのです。

 尚、この米ウィスコンシン大学にて行われた17年にも及ぶ研究期間の中では、カロリー制限を行ったグループの死亡率が約50%程度であった事や、「癌」の発症確率、「動脈硬化」の発症確率など加齢によって発症確率が高くなる可能性を持つ多くの病気についても低い数値を示したことが確認されております。

 17年は人間の年齢に換算すると70歳程度の年齢にあたる部分もある為、このアカゲザルの研究結果はカロリー制限と寿命延長効果の関連性の鍵を握る報告と言えそうです。

【アカゲザルによるカロリー制限の研究報告】
☆肌の張りやツヤがある
☆シワが少ない
☆白髪が少ない
☆DHEA値が高い(血清値)
☆死亡率が低い
☆動脈硬化の発症率が低い
☆癌の発症確率が低い

 長寿や不老不死は人類にとっては永遠のテーマです。これは歴史的にも紀元前2000年のギリシャ神話で既に「ティターン」が不老不死の存在として登場しております。

 また若返りや美容を追い求めたエジプトの「クレオパトラ」や、不老不死を最後まで追求した「秦の始皇帝」の逸話はとても有名です。

 この永遠のテーマとも言える老化に対する対策法のひとつとしてカロリー制限という平凡とも言える根本的な生活習慣が関与している可能性がある点は見逃せない事実です。

◆カロリー制限の研究は既に私達ヒトについても開始されている

 カロリー制限を行うことで寿命を延長させる可能性があること。

 カロリー制限食が寿命に何らかの影響を及ぼす可能性が確かに確認されること。

 これはマウス実験に限る話だけではなく、近年は「ヒト」についての研究も徐々に開始され始めております。

 カロリー制限に関しては特に危険性を伴う物質や成分を摂取する必要性も無いため、この研究はアメリカ政府が国を挙げて取り組んでいる課題でもあり、人に関するカロリー制限の効果も徐々に報告が上がってきているのが現状です。

※ヒトに関するカロリー制限の研究はアメリカ加齢学会を中心に行われている

 しかし、カロリー制限を行うことでなぜ寿命に影響を与えるのか?という根本的な本質については様々な見解があるものの明確な理由はまだ未知の世界です。

◆カロリー制限はどの程度制限すると寿命が伸びるのか?

 「カロリー制限を行うことで何故寿命が延長するのか?」

 この原因としては抗酸化物質説や活性酸素の減少説など様々な諸説がありますが前述した通り明確な答えは出ていません。

 しかし、もし効果が期待できるのであれば「実際にどの程度のカロリー制限を行うと良いのか?」というカロリー制限の量についても気になるところです。

 現在のところ、このカロリー制限量に関してもはっきりとした答えは確認されておりませんが、数日おきにカロリー摂取量を低減させる日を定期的に盛りこんでいく方法や、生涯の平均カロリー摂取量を70%に抑制させると良いなど、幾つかのカロリー制限法も勧められるようになってきております。

 尚、マウスの実験では通常の摂取量の「およそ62~65%程度」にすると寿命の延長効果が見られることが確認されております。

 しかし、65%以上になると効果が確認できなくなったり、60%を逆に下回るような場合は病気になるマウスが増加するなど、このパーセンテージに関してもまだまだ未知数の部分が多く明確なカロリー制限量の目安はわかっておりません。

 また、このカロリー制限を行うパーセンテージによって病気の増加をもたらす結果はただやみくもにカロリー制限を行えば良いという訳ではない事を示しており、またカロリー制限の効果が期待される範囲も実に狭い範囲である可能性があることを物語っているとも言えます。

 アンチエイジング医療は世界的にも大きな注目を集めている分野です。

 世界人口の急激な増加に伴い日本だけでなく世界的にも高齢化が進む中、カロリー制限に関する今後の研究には大きな期待が寄せられております。